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6月は土砂災害防止月間

梅雨や台風の時期を迎える毎年6月は「土砂災害防止月間」に制定されています。
降った雨によって土砂災害危険度が高まり、がけ崩れなどの土砂災害が発生しやすくなることから、土砂災害の防止や被害軽減の重要性を認識し、理解を深めてもらうため行事や功労者の表彰が、国や都道府県などで行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、先週5/22に宮崎県砂防課の主催で開催された「土砂災害防止講習会」に参加してきました。
その中で、宮崎大学の清水教授から「地震で発生する土砂災害に備えるために」をテーマとした特別講演が特に印象的でした。

土砂災害は大雨に起因するものが一般的なのですが、「令和6年能登半島地震において住宅被害が発生した土砂災害地の土砂災害警戒区域指定状況を調べた結果から」、地震を起因とする土砂災害について、新しい知識・情報の紹介がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的には、能登半島地震により2000か所以上の斜面崩壊が発生した中で、住宅被害を把握できた土砂災害地は
27か所。このうち、8割の22か所では、土石流・地すべり・急傾斜地崩壊の警戒区域に指定されていたことが確認できたそうです。

このことから、「土砂災害警戒区域の情報は、地震起因の土砂災害においても土地の危険性を判断するのに有効であって、強い地震があった場合、特に土砂災害警戒区域に住む人は、続けて発生する地震(本震・余震)で土砂災害が発生するかもしれないことに警戒して行動することが望ましい。」とのことでした。

土砂災害警戒区域に住む親族や知人などお知り合いに、この有益な情報を共有してもらえると嬉しいです。

みんなで防ごう土砂災害!                                 (U)