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カテゴリー別アーカイブ: 次長の独り言

水準測量

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は今年入社した新人二人と水準測量を行ってきました。

水準測量とは何ぞや?という二人でしたが、なんとかその日の作業を終了し、現地で再測が無いか確認し帰路につきました。

これから先、次長が同行しなくても効率の良い作業方法、計算の仕方、誤差の打ち消し方などいろいろ理解し、自分達で考え成長していくのだろうとしみじみと思う今日この頃です。

【新人二人よ、次長の屍を越えて行け―!!】

※私はしばらく屍になる予定はないですけど。

標高改定

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

次長が思う本年度、測量業界の一番のビックニュースは【標高改定】です。

近代測量150年において、これだけは変わらないのかなと思っていたのですが、とうとう標高改定まで行われるとは思いもよらなかったです。

次長が測量を始めたころはアナログとデジタルが混在する時代でした。

年数を重ねるうちに、平板測量が電子平板なるタブレットPCを持つようになり、GNSS(当時はGPS)なる測量機器で位置情報が取得でき、トランシットは勝手にグルグル動き、点群なるものが登場し3次元的に地形をPC内で見れるようになり、ましてや空から測れるようになりと時代の流れは早いなと感じていました。

そんな中、日本の標高を決定する水準測量だけは変わらないものと思っていましたが、とうとうそれも変わるそうです。

今までは日本水準原点から水準測量により標高決定をしていましたが、今年の4月1日から、全国にちりばめられている電子基準点の衛星測位で得られる楕円体高とジオイドモデルで得られるジオイド高から求められる標高となるそうです。(「何言ってるんだこのおじさんは!」と思ったあなた。測量はわりと奥が深く難しいのですよ。)

今までの測量では日本水準原点(東京の国会議事堂前に1891年、100年以上も前に設置された高さの基準)から遠くなればなるほど誤差が大きくなっていたものを、GNSS測量により、それらがいろいろと解消されるそうです。

長いこと測量業に携わっていると、測量機器や方法の変化が見ることが出来ます。

近年は、測量を知らなくても測量機器さへ設置出来れば勝手に測量機器が観測してくれるといわれています。

弊社も今一度、正しく測量が出来ているか見直さねばと思う今日この頃です。
(弊社では、次長が日々測量方法が正しいか目を光らせておりますのでご安心を)

【測量の日】

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、6月3日は何の日でしょうか?
6月3日は【測量の日】です。

弊社も測量業を始めて半世紀が経ちました。
次長もこの会社に入り早30年を超え、始めた当時と比べいろいろと時代の変化を感じています。

さて、【測量の日】とは昭和24年6月3日に測量法が公布され平成元年に制定された測量の記念日です。(確か去年も書いたような‥‥‥)

次長が測量を始めたころは、【建設省公共測量作業規程 B版】なるものがありましたが、現在は【作業既定の準則】となり、HPからダウンロードすることが出来る時代となりました。

当時の【公共測量作業規程】には、始めに基準点測量に【三角測量】が掲載されていました。

さて、若い技術屋さんは【三角測量】はなじみが無いかと思いますが、1辺と2角があれば三角形になります。それを利用し連鎖的に三角網を組んでいく測量方法です。

現在はGNSS測量機で簡単に位置が出ますが、昔は見晴らしの良い山の上にやぐらを組み、やぐらに登って観測をするといった大変な時代だったみたいです。(次長も測専の学生時代にやぐらに登って観測をした経験があります。)

今も日本には1等から4等まで沢山の三角点がありますが、最近はあまり使うことはなくなりました。
若い測量技術屋さんには、ぜひ三角点に赴き、当時そこで作業を行った測量技術屋さんと同じ目線で、そこからの景色を眺めてもらいたいものです。

朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、5月に入り半月ほど経ちますが、4月末に次長は20年ぶりに友人が訪ねてきました。
その友人は、日本の真裏、サンバの国ブラジルです。
姿かたちは例にもれずお腹も出て、白髪交じりのおじさん。

年取ったなとお互い月日の流れを感じつつ、とりあえず「ラーメン食べるか」とラーメン屋さんへ。

おじさん3人で黙々とラーメンを食べ、雨の中青島方面へドライブ。
年齢は重ねても友が集まるともう気分は高校生。
話す内容も少しは大人にりましたが、基本は高校生の時のようなくだらない会話。
久しぶりに宮崎弁丸出しの会話を楽しみました。

その友人はしばらくは日本にいるみたいで、ラーメンを食べにまた宮崎に帰郷することを約束し、最後にもう一杯ラーメンを食べて東京に帰っていきました。

一体、宮崎にいる間に何杯ラーメンを食べたのやら。

そろそろ高血圧、コレステロールに気をつけねばならない年齢なのでお互い気をつけねば。

九州南部は例年より早く梅雨に入り、災害の多い時期にました。
家の周辺や通勤通学時に危険な箇所がないかチェックして安全を確保するよう心がけてください。

春を訪ねて

皆様いかがお過ごしでしょうか。

先々週あたりから春らしい陽気となり、桜の開花の話もチラホラ聞こえてきましたが、先週土曜日は一転、寒い一日となりました。

次長は、土曜日は家族と桜を訪ねて大分県は竹田市直入町へ。

旅の途中に某cmで使用された駅へ。

この写真で分かった方は午後によく紅茶を飲んでいた方です。

こちらの駅は南阿蘇鉄道見晴台駅と言いまして、2016年から2018年の間に熊本復興支援の一環としてcmで使用された駅です。

小さな駅の後ろに雄大な阿蘇の景色が広がります。

さて、お次はひた走ること大分県は竹田市直入町へ。

【長湯温泉しだれ桜】に到着です。

こちら、広大な敷地に6種類の桜が2,600本植えられているそうです。

この日はまだ咲き始めということもあり、大漁桜は満開でしたがほかの桜はまだまだという感じでした。

夜になると神楽も披露され大変幻想的な感じでした。

この日は大変寒かったので、帰りに冷えた体を温めに近くの長湯温泉へ。
炭酸泉は冷たかったですが、内湯に浸かると心も体も温まるいい温泉でした。

今週末当りが満開になるのではということでしたので皆様も訪れてみてはいかがでしょうか。

開花宣言

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

昨日の3月24日、宮崎県も桜の開花宣言が発表されました。
去年より1日早く、平年より1日遅い開花だそうです。
ようやく桜も咲き、いよいよお花見シーズンです。

ということで、先週土曜日に大分は日出町へ家族と花見に行ってきました。

お邪魔したところは【大神ファーム】。

敷地のいたる所に黄色い花の付いた木があります。
こちらの木は【ミモザ】という樹木で、黄色い小さな花が沢山咲きます。

この日は天気も良く、沢山のお客様が花見に来ていました。

河津桜も満開です。

お客様の中には桜の前でマタニティフォトを撮ってる方もいました。
ほんとに春の陽気で気持ちのいい一日でした。

今週末は夜桜を見にまたお出かけしようと思う次長です。

週末は天気もいいみたいですので皆様もいろいろな所で春を感じてみてはいかかでしょうか。

お花見シーズン到来

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

春らしい日が来たかと思っていたら本日3月17日はまた冬に逆戻りしたような冷え込みですね。

しかし、春は着々と近づいています。

本日は、昨日家族といったお花見の話でも。

桜が開花するのはまだ先と思っていたのですが、とある企業の敷地はすでに満開でした。

この桜は【春めき桜】と言いまして、ソメイヨシノより早くに満開となるそうです。

最近の桜は満開になところを見ることが少なくなってきたので、満開の桜を見ることが出来てとても幸せな気分になりました。

この後はドライブもかねて滝を見たり、とり天を食べたり。

この日はあいにくの雨でしたが、いい休日を過ごせました。

晴れた日にまた花見に行こうと思います。

 

今からが春本番です。

皆様もいろいろな場所に出かけてお花見してはどうでしょうか。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

3月も中旬に差し掛かり、そろそろ春らしい季節が巡ってきました。

色々な場所で春を感じられます。

この間まで蕾だけだったしだれ梅に花が咲いています。

こちらの白梅は咲き乱れていました。

場所は湯ノ宮座論梅。およそ300年ぐらいの歴史ある梅園みたいです。

気温も温かくなってお出かけに良いシーズンになりました。

皆様もいろいろな春を探しにお出かけしてみてはどうでしょうか。

国内初ダム撤去

皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて皆様、ダムが撤去されるという話をいままで聞いたことありますか?
私はつい最近までダムが撤去されるという話は聞いたことありませんでした。
撤去されたダムは熊本県八代市にある【荒瀬ダム】です。

昨年末訪れたとき、川中にはダムがあった痕跡は跡形もなく、左右岸に少しばかりダム跡が残るだけでした。

この荒瀬ダム、終戦後の電力不足解消のため1953年~1955年に建設されたダムだそうです。
その後、半世紀ほど経ちダム撤去の話が出てきたそうです。
それから撤去開始まで10年の月日がかかったそうです。
公共施設を建設するのも時間がかかりますが、撤去するのもかなりの時間と議論、調査がかかるものです。

さて、この荒瀬ダム撤去後に球磨川はどうなったかというと、川の水がきれいになり、ダムにたまっていた土砂が海に流れ干潟でも生態系が回復し、姿を消していたウナギが獲れるようになったそうです。
ダムを撤去することによって、自然に良い効果をもたらした事例ではないでしょうか。

この荒瀬ダム跡の近くの【道の駅坂本】を訪れた際に、館長さんに令和2年7月豪雨の貴重な災害時の話を伺うことが出来ました。

令和2年7月豪雨により、球磨川流域の人吉市から八代市坂本町を中心に甚大な被害がありました。
短時間に川の水位が上がったため、建物の屋根に避難したり、橋梁や駅舎、家屋などが流出したそうです。
また、当時はコロナ過ということもあり、コロナ過での被災地支援の在り方等、貴重な体験談を聞くことができ、大変勉強になりました。

令和7年1月現在も、国道219号の通行止め、肥薩線八代吉松間の不通、橋梁の復旧工事など未完了の状態が続いているそうです。

こちらの道の駅、国道嵩上げのため今月末で閉館休館するみたいです。
令和9年7月再開の折には再度訪問し、また、貴重な体験談を伺いたいと思います。

日本はいたる所で大きな災害が発生し、復興を頑張っている方が沢山います。
復興復旧には多くの人力、時間が必要です。
復興復旧に力を尽くされている方々、お体に気を付けて頑張ってください。

頑張れニッポン!!

鼻ぐり井出

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日は【加藤清正】についてお話をします。

加藤清正公は、熊本城を作った武将なんですけど、【土木の神様】としても呼ばれ、治水・利水に類を見ない力を発揮したすごい方です。

その中の一つが【鼻ぐり井出】。

鼻ぐり井出と聞いても何のことやらと思う方もいるかと思いますが、とりあえずレプリカをご覧ください。

まぁ壁に穴が開いてるだけなですが、実はこれこそが鼻ぐり井出です。

この鼻ぐり井出は、井出を水が通るさい壁で仕切ることで流れが変化し、うずを巻いて水流穴からヨナを下流へ流し、井出内に蓄積するのを防止する構造です。

こんなものを400年以上前に作っているとは、恐るべし【加藤清正】。

さすが土木の神様。

こちらが現存する鼻ぐり井出。

当初はこの『鼻ぐり』が80ヶ所設けられたそうですが、諸事情により現在は24ヶ所を残すのみだそうです。

この井出は現在も役目を果たしているそうですよ。

ちなみに、【井出】とは用水路の事で、【ヨナ】は火山灰の事だそうです。

【温故知新】という言葉がありますが、まさしく古い技術を見、新しい技術に転換できるような、そんな技術者になりたいものです。